水沢商珠算団体V 個人でも複数入賞 東北六県高校ビジネス計算競技大会【奥州】
県立水沢商業高校の珠算電卓部は、10月29日に秋田市で開かれた2022年度東北六県高校ビジネス計算競技大会(東北六県商業教育研究会主催)の珠算団体総合で優勝するなどの成果を挙げた。個人でも複数入賞し、新人大会で強豪校の健在ぶりを示した。
同部は同月の県予選を突破。東北六県大会は昨年度まで新型コロナウイルスの影響で中止が続き3年ぶりの開催で、当代の同部員は初出場ながら結果を出し、9年ぶり8度目の優勝に輝いた。
団体総合は3人での競技で、同部からは部長の村上瑞姫さん(2年)、千葉空さん(同)、髙橋友梨さん(1年)が出場。四則や見取り算などの普通計算と、利益計算や割合など文章題を含む応用計算を制限時間内に解き、正答の得点合計で競った。同部は計1080点で2位の三沢商(青森)に10点の僅差を付け、頂点に立った。
個人総合は、団体総合での個々の得点で競い、村上さんが460点で2位、千葉さんが380点で3位となった。
村上さんは小中学校でもそろばんに取り組み、高校でも続けようと入部し主力に。今回は個人種目別の応用計算で優勝、読み上げ算は2位となり、「団体はベストを更新できなかったので悔しいが、種目別では入賞できて良かった」と振り返る。「応用計算にミスがあったので、正確に解けるよう練習したい」と新たに目標を掲げた。
千葉さんも小学校までのそろばん経験者で、高校入学を機に入部して再開。今大会では苦手分野の問題を集めた自作のノートで練習を重ねたといい、「応用は解ける問題を確実に解き、普通計算はミスがないよう頑張った。個人で名前が呼ばれるとは思わなかった」と成果を喜んだ。
このほか、電卓では小野寺乃愛さん(2年)が個人総合の3位に入った。
同部は、3年生が在籍していた今年度の全国高校ビジネス計算競技大会では珠算で団体7位。第39回全国高校珠算競技大会(10月)では団体8位、村上さんが個人総合14位と、代替わり後も上がり調子だ。村上さんは「全国で上位入賞できるよう頑張りたい」とさらなる向上を誓った。