課題解決SDGs視点で 生徒がアイデア示す 学習講座カードゲーム 岩谷堂高【奥州】
奥州市江刺の県立岩谷堂高校(軍司悟校長、生徒287人)で13日、SDGs(持続可能な開発目標)学習講座が開かれた。1年生がSDGsに理解を深めながら、課題解決のための柔軟な発想力を養った。
2年生から始まる「総合的な探究」を前に、SDGsの視点も取り入れて地域の課題を解決する力を付けようと実施した。「産業社会と人間」の授業で、104人が対象。市生活環境課と市環境市民会議「奥州めぐみネット」から講師の派遣を受け、講義をはじめとするプログラムに臨んだ。
講義で、SDGsの各目標の達成で重要になるのは、考える力や他者との連携、想像力などということを学んだ生徒はSDGsの考えに触れられるカードゲーム「X(クロス)」で、グループごとに降り掛かる課題の解決方法に頭を絞った。
ゲームは手持ちの資源による課題の解決方法を考え、アイデアをまとめていくルール。課題、資源ともカードで無作為にあてがわれる。課題は「植林を進めたが花粉症の人が増えた」など、開発に伴う問題が示される内容。生徒は「『建築』の資源を使い、森林を伐採して開発に活用する」など、話し合いながらアイデアを示し、終了後は各グループが自信のある解決方法を発表し合った。
老川愛生さんは「一人ひとりの意見を取り入れることが大切だと分かった。日常でもSDGsを意識して生活したい」と話していた。