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陵侑 今季初V W杯ジャンプ男子

表彰台で笑顔を見せる小林陵侑(中央)=20日、札幌市大倉山ジャンプ競技場

 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は20日、札幌市大倉山ジャンプ競技場で個人第14戦(HS137メートル、K点123メートル)が行われ、小林陵侑(盛岡中央高―土屋ホーム)が135メートルと130メートルを飛び、合計271・5点で今季初勝利、W杯通算28勝目を挙げた。

 日本勢は12人がエントリー。体調不良による欠場者が出たため、繰り上がりで予選に臨んだ50歳の葛西紀明(土屋ホーム)は51位で本戦出場を逃した。中村直幹(フライングラボラトリー)は30位、二階堂蓮(日本ビール)、佐藤慧一(雪印メグミルク)は2回目に進めなかった。

「大きな一歩」
陵侑、仕切り直し奏功

 王者のジャンプが戻ってきた。今季個人7位が最高だった小林陵侑は「自分でも驚いている。ここまで苦しんでいたので、いい結果が出て、大きな一歩になった」。3季ぶりのW杯開催となった札幌での初勝利を喜んだ。

 1回目でヒルサイズに迫る135メートルをマークして2位につけた。迎えた2回目。風が安定せず、スタート地点で待たされたが集中力は切れなかった。「結果も考えていなかったし、集中できていた。いい内容で飛べた」。優勝を意識し過ぎず、自然体で逆転のジャンプにつなげた。

 今月6日のジャンプ週間終了後、日本チームは次戦のポーランド・ザコパネ大会を欠場し帰国した。じっくりトレーニングをこなし、スーツも新調したという小林陵は「マテリアル(用具)でも全然戦えておらず、内容も安定していなかった。まとまった練習時間も確保できたし、早く札幌に戻ってきたことが結果につながった」。心身共に仕切り直すことができた。

 日本ジャンプ陣にとっても待望の1勝。21日以降の戦いに向け「あしたからもいいジャンプができればいい」。エースが晴れやかな表情を見せた。【時事】

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