岩手BPO来春操業へ 一関・真柴 地鎮祭で安全祈願 プレステージ・インターナショナル
コールセンター業のプレステージ・インターナショナル(本社東京都千代田区、資本金15億1970万円、玉上進一代表取締役)は7日、岩手BPO(仮称)の地鎮祭を一関市真柴字矢ノ目沢地内の真柴地区産業用地内の現地で行った。同社として太平洋側では初の拠点で、2024年春の操業開始に向けて工事を進め、将来的には500人規模の雇用を見込んでいる。
地鎮祭には、工事関係者や岩渕伸也県商工労働観光部長、佐藤善仁一関市長ら約20人が出席し、玉上代表取締役がくわ入れするなどして工事期間中の安全を祈った。
同社は1986年10月に設立。自動車の事故受け付けから現場対応、解決までを扱う自動車関連サービス(ロードアシスタンスサービス)やクライアント企業のお客さま相談室などのコンタクトセンター業務、企業のシステム開発・販売・保守などの事業を行っている。本社のほか、秋田や山形、富山、新潟などに事業所があり、2020年11月に立地調印を行い一関市への進出が決まった。
市は県医療局から旧県立南光病院跡地の譲渡を受けて産業用地として整備することとし、建物南側の野球場や農場、加工施設などがあった約5万1600平方メートルについて造成工事を21年9月から22年10月まで行った。同社はこのうち4万6800平方メートルを使用し、事務所と保育所・宿泊棟を建設する。事務所は鉄骨造平屋建てで床面積4600・26平方メートル、保育所・宿泊棟は木造2階建てで延べ床面積1380・14平方メートル。
現在は同市川崎町に仮オフィスとなる岩手BPO一関ブランチを置き、約80人の従業員が準備に当たっている。操業開始を見込む24年春には140人体制とする方針で、3年後には500人の雇用を目指す。岩手BPOはロードサービスに関するコールセンター業務を行うほか、IT関連の開発拠点としていく。
玉上代表取締役は「3年の歳月をかけてきょうを迎えることができ感無量。これからいかに雇用をつくっていくかがミッションで、太平洋側で初のBPO拠点を成功に導くよう一丸となって進んでいく」としながら「一関では新幹線駅に近いという利便性を生かしていかに事業の拡大につなげるかを考える。ITの力を使ってより効率的に質の高いホスピタリティーのサービスを提供していきたい」と語っている。