田を潤し豊かな実りを 豊沢川土改区 通水控え安全祈願【花巻】
豊沢川土地改良区による豊沢ダムならびに管内用水施設の操業安全祈願祭は12日、花巻市豊沢の同ダム新管理棟で行われ、関係者が農業用水の安定供給と豊かな秋の実りを願った。通水は26日からで、田植えに向けた作業が本格化する。
祈願祭には、国や県、花巻、北上両市、JAいわて花巻、同土改区などから合わせて約40人が出席。各機関・団体の代表者らが祭壇に玉串をささげるなどし、農業用水の安定供給と豊作、無事故での操業を願った。
同土改区を代表して久保田泰輝理事長(65)があいさつし、「(同土改区の)最大の使命は圃場(ほじょう)、農業用水路の整備と適切な維持管理。かんがい期には農家の方々が求める用水を安定して供給していく」と述べた。
同土改区によると、同ダムの有効貯水量は約2335万トンで、かんがい面積は花巻市と北上市の一部の約4300ヘクタール。
12日午前9時現在の貯水量は90%となっており、今月下旬には満水になる見込み。かんがい用水は26日から9月10日まで供給され、組合員3174人の水田を潤す。