支持拡大へGW奔走 千葉氏、県内遊説展開 達増氏、イベント参加 知事選
知事選(8月17日告示、9月3日投開票)に向け、立候補を表明している現新2人が、ゴールデンウイーク(GW)中も精力的に活動している。前県議の新人千葉絢子氏(44)は県内全域で本格的な遊説を展開する一方、現職達増拓也氏(58)は観光PRと称して各地の大型イベントに積極的に参加。それぞれ戦略を巡らせ支持拡大を図っている。【並びは表明順】
千葉氏は自民党県連と県議会会派いわて県民クラブを中心とした超党派の政治団体「新しい岩手をつくる会」と連動し、GWをフル活用して初の本格的な街頭演説を展開。7日までに衆院1~3区エリアをくまなく巡回する計画だ。3日はJR盛岡駅前で演説。集まった聴衆を前に、昨夏の参院選で自民公認として30年ぶりに勝利した広瀬めぐみ参院議員らとマイクを握った。子育て世代の女性首長誕生による県政刷新をアピールし、「岩手の子どもたち、私たちが安心で快適にこの地で人生を終えるため、たくさんの命の力を借りて知恵をため、誇れる岩手を一緒につくっていきたい」と訴えた。
達増氏はGW中の政治活動は自粛するとしながら、現職である利点を生かして露出の機会を増やす。1日に盛岡市で開かれたメーデー集会では、自身主導の「いわて県民計画」(2019~28年度)で若者や女性に魅力ある雇用労働環境構築を推進しているなどと強調。「県民の暮らしと仕事を守り、全ての県民が希望を持てる岩手県を実現したい」と5選出馬への決意を示した。また、達増氏に近い立憲民主党県議らの手引きで各地の観光イベントにも積極的に顔を出し、5日には花巻市で開催された「土澤アートクラフトフェア」を見学。メインの通りを練り歩きながら、参加者と交流した。
千葉氏は今月下旬に新しい岩手をつくる会の2回目の総会を開く見通し。達増氏も近く後援会事務所の開所を予定しており、GW明けからは両陣営の動きが一層本格化しそうだ。
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