全国舞台前に定演 黒沢尻北高吹奏楽部【北上】
県立黒沢尻北高校吹奏楽部の第61回定期演奏会は15日、北上市文化交流センターさくらホールで開かれた。部員41人が感謝の気持ちを込めて演奏し、鹿児島県で31日に開催される全国高校総合文化祭に向け士気を高めた。
同部は全国高総文祭吹奏楽部門に、本県代表として2年ぶりの出場が決定。その出場報告と、8月5日の全日本吹奏楽コンクール県大会(盛岡市)に向けた定期演奏会には約850人が来場した。
第1部ではコンサート・マーチ「テイク・オフ2」がオープニングを飾り、2023年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲、自由曲などを演奏。第2部は「新時代の幕開け」をテーマに「ジャンボリミッキー」では切れのあるかわいらしいダンスを見せた。
松任谷由美さんのメドレー「ユーミンコレクション」「銀河鉄道999」「風が吹いている」では、手拍子に乗って一体感のある演奏を披露。顧問の及川実愛教諭が「県代表として演奏できることに感謝したい」と全国高総文祭へ決意を語り、最後はアンコールに応え「青春の輝き」、同部定番の「オーメンズ・オブ・ラブ」で締め、割れんばかりの拍手に包まれた。
梶川歩純部長(3年)は「日ごろの感謝の気持ちを伝えようと、代々受け継がれかつ個性ある私たちの黒北サウンドを部員一体で届けられたと思う」と充実した表情。「全国高総文祭では全国の皆さんに岩手、黒北のサウンドを届けたい。全日本吹奏楽コンクール県大会では1位通過し、東北大会へ行く」と力強く抱負を語った。