22日からライトアップ 「貝の火」新作オブジェも 童話村【花巻】
花巻市高松の宮沢賢治童話村で、22日から賢治の作品世界を虹色の光を放つオブジェなどで演出する「童話村の森ライトアップ2023」が行われる。今年は36日間の開催を計画し、新たにログハウスエリアを開放して新作オブジェによる演出が加わる。工芸品とのコラボレーションや、市民が手掛けたオブジェの展示、星空観察会などのイベントもある。入場無料。
市と民間8団体で組織する賢治フェスティバル実行委員会の主催。今年は、10月29日までの毎週土日・祝日とお盆期間(8月11~16日)に点灯する。
芝生広場エリアはライトアップのシンボルになっている「どんぐりオブジェ」をはじめ、市内の小学生が「だいすき」をテーマに自由な発想で絵を付けたアクリル板をアート集団「ミラーボーラー」が五角錐(すい)のオブジェに仕上げた展示が登場。
野外ステージ付近では「銀河」をテーマに市民がサンドブラストで彫刻加工したワインボトルのランプと同市大迫町の工芸品「早池峰焼」で賢治の世界観を演出。ログハウスエリアには短編童話「貝の火」をイメージした新作オブジェが登場する予定。
期間中は賢治作品に登場する星座や星空を天体望遠鏡で観察する星空観察会(8月5日、9月16日、10月14日)、地元高校生による朗読や伝統芸能「鹿踊(ししおどり)」など野外ステージイベント「賢治先生の夕べ2023」(10月7日)も計画。軽食・飲み物を提供する屋台村も同時開催し、ライトアップを楽しみながら飲食できるスペースも設ける。園内の「賢治の学校(要入館料)」「賢治の教室」の開館時間、「森の店っこや」の営業時間をライトアップ終了時刻の30分前まで延長する。
点灯時間は7~8月が午後6時(9月は5時、10月は4時)から9時(10月は8時)まで。最終入場は終了時刻の30分前。
問い合わせは、市賢治まちづくり課内の実行委事務局=0198(41)3591=へ。