一関・平泉

一関夏まつり 3部構成で音、光競演 花火大会、テーマ決まる

一関夏まつりのPRポスター

 一関市の夏を彩る第70回一関夏まつり(8月4~6日)で最大の呼び物となる「磐井川川開き花火大会」の、3部構成のテーマが決まった。前年と同様、花火師3者が夏や夢をイメージしたテーマを設定し、ストーリー仕立てで展開する。音楽を含め、それぞれの個性を生かした演出で、70回の節目を迎える夏まつりを「音と光と花火の競演」で盛り上げる。

 花火大会は、例年一関夏まつりの初日の夜に催され、市内外から訪れる多くの人たちが約1万発の花火を楽しんでいる。今年も来月4日午後7時15分から同市の磐井川河川敷で打ち上げられる予定。

 新型コロナウイルスの影響で2020、21年と中止が続いたことから、今までとは違った形で花火大会を市民に楽しんでもらおうと、22年に構成を変更。協賛企業・団体名を読み上げ1~3分程度打ち上げるというプログラムを繰り返す方式から、3部構成とし、花火師3者がそれぞれ設定したテーマで花火を打ち上げた。音楽を交えた演出に、見物客も満足した様子だったことから、今年も同様の方式で実施する。

 テーマ設定を花火師に依頼した結果、音楽を含めた構成が固まった。

 若松煙火製造所(宮城県大崎市)は「dreamer(ドリーマー)」と題して、水難物故者の鎮魂と水害からの復興を願った先人の歩みを手本に「どんな社会情勢の時でも、夢や希望を持ち続けて一歩前に進んでほしい」という思いを込める。芳賀火工(仙台市)は「Anniversary(アニバーサリー)」をテーマに、70回を記念して豪華で迫力ある夏らしい花火で祝福し「すてきな夏の思い出を共有できる空間にしたい」とアピール。佐藤煙火(同県岩沼市)は「夏の色」と銘打ち、夏空や入道雲など日本の夏を感じられる工夫を凝らすとしており「見ていただける皆さんに、夏の色が伝われば幸い」と展望する。

 花火大会は、休憩を含め計75分程度の内容となる。

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