水車音楽祭、節目で区切り 来月3日、千厩・飛ケ森キャンプ場 演奏装置調整進める【一関】
一関市千厩町奥玉の飛ケ森キャンプ場を会場にした第10回とびがもり水車音楽祭(実行委主催)は、9月3日午後1時から開かれる。水車で動かす千厩生まれのからくり演奏装置が特色のイベントとして親しまれてきたが、実行委は担い手の減少などを受け、今回の開催を最後とする。
自然のサイクルを象徴する水車と出演者が一体となって音楽を作ろうと、全国的に活躍するサックス奏者の岡淳さんが中心となり2014年に始まった。
岡さんを含む音楽家らによる音楽水車プロジェクトも参画し、実行委を組織。会場の水源でオルゴールと同様の仕組みで演奏装置を動かし、同キャンプ場を活用した数少ないイベントとなっていた。
当初30人近くいた担い手が近年は半減。負担が拡大し維持が難しくなったことから、節目の10回を区切りとする。
当日は2基の演奏装置を使用予定。本県からは音楽ユニット「takaTAKAα」、ウクレレシンガー・ツジヤマガクさんが出演。岡さんら音楽水車プロジェクトバンドもステージに立つ。
地区内に保管されている演奏装置は住民の協力で制作し、近年は派生モデルを含め芸術祭へのエントリーや出張演奏のオファーなどが増えている。今回も直前まで調整を進めるという。
小雨決行。荒天時は奥玉市民センターで開く。前売りチケットは大人2000円(当日2500円)、高校生以下500円(同700円)、小学生以下無料。
問い合わせは角蔵ホール=0191(56)2444=、または同センター=0191(56)2950=へ。