一関・平泉

住民扮し時代絵巻 来月16、17日大名行列 花泉・金沢【一関】

 藩政時代、宿場町として栄えた一関市花泉町の金沢地区に260年以上前から伝わる金沢大名行列(金沢八幡神社、同行列実行委主催)は、9月16、17の両日に開催される。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から2020年以降中止が続き、みこし渡御のみ行われてきたが、今年はほら貝役を先頭に「やっこ」や露払い、子ども鉄砲隊ら地区住民扮(ふん)する華やかな時代絵巻が4年ぶりに復活する。

 金沢大名行列は1757(宝暦7)年、地区内の内沢集落に祭られていた八幡宮焼失に伴う遷宮の際、氏子らが大名行列の様式で行進したのが起源とされる伝統行事。1978年には市(旧花泉町)の無形民俗文化財に指定されている。

 4年ぶりとなる今回は、来月16日午後6時から同神社神楽殿で神楽を奉納する前夜祭で開幕。翌17日の本祭りでは、宿場町の風情を残す新町、仲町、本町を通る県道弥栄金成線で午後1時20分から地元婦人団体協議会による手踊り、2時からはみこし渡御を含む大名行列が行われる。

 会場となる同県道区間は1時15分から3時まで車両の通行を規制し歩行者天国となる。

 実行委事務局では「新型コロナで中止が続いていた間に金沢小学校閉校など、行列を開催してきた環境が変わったこともあり、できることから以前の形を取り戻していきたい」としている。

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