一関・平泉

25年4月稼働へ 関係者が工事安全祈願 オヤマ新室根工場【一関】

オヤマの新室根工場建設の安全祈願祭でくわ入れをする小山代表取締役

 一関市室根町の鶏肉生産加工販売業オヤマ(小山征男代表取締役)が同町折壁字愛宕下地内に建設を進めている新室根工場の新築工事安全祈願祭は13日、現地で行われ、同社や市などからの参列者が工事の無事を願った。全体のスケジュールや新規雇用の見込みに変更はなく、新工場は2024年12月の完工、25年4月の稼働を目指している。

 造成工事を終え、施設建設を前に挙行。神事には同社幹部や施工・設計業者、新築のためシンジケートローン団を組織し融資している各金融機関、地域住民などから約40人が参列。神職が四方を清め、小山代表取締役らによるくわ入れの後、玉串がささげられた。

 あいさつで小山代表取締役は「工場新築は一大事業として取り組み、既に7年が経過している。最新設備を備え、輸出も考慮した工場で室根から世界に羽ばたく産業を目指したい」と決意。佐藤善仁市長は、同社が市の農畜産物出荷額や地元雇用、一関のPRに貢献していることについて礼を述べた。

 新工場建設は、国産鶏肉市場拡大や現本社工場の老朽化を受け、生産量増加を目指し着手。鉄骨作り1部2階建てで、延べ床面積は約1万7000平方メートル。現本社工場の処理場を移し、処理能力は現在の1日当たり3万2500羽を8万羽に拡大し、東日本有数の規模となる。現本社工場には冷凍食品加工場が残る。

 輸出は現行の香港、ベトナムに加え、シンガポールなどへの拡大を目指す。総事業費は約125億円で、一部に国の補助金を活用。新築に伴う新規雇用は100人程度という。

地域の記事をもっと読む

一関・平泉
2025年6月29日付
一関・平泉
2025年6月29日付
一関・平泉
2025年6月29日付
一関・平泉
2025年6月29日付