ネットの危険性強調 北上署生安係長講義 和賀東中PTA オンライン
北上市和賀町の市立和賀東中学校PTA(髙橋憲一会長)主催の情報モラル講座は9月30日、オンラインで行われた。北上署の岩渕喜幸生活安全係長が講義し、生徒たちはインターネットに潜む危険と安全・安心な利用について理解を深めた。
県警の被害防止啓発活動「サイバーセキュリティチャレンジ」のモデル校指定を受け実施し、全校生徒223人は配布された端末を使い自宅で父母らと共に視聴。岩渕氏はID、パスワードについて「簡単なものや誕生日、使い回しは最も危険。パスワードは長く、複雑に使い回さないこと。たとえ友人でも、不正にアクセスすれば犯罪になる」と警鐘を鳴らした。
中高生らが、インターネット交流サイト(SNS)による出会いで被害に遭うケースを挙げ「信頼と放任は違う。保護者はお子さんと話し合いフィルタリングし、時間やルールを決め、利用用途も把握してほしい」と強調。「ウイルスに感染しています」といった「偽警告」は「電話をかけさせ誘導し、遠隔操作でだまし取る手口。表示された連絡先への電話はやめ、分からなかったら警察に相談して」と呼び掛けた。
新型コロナウイルス禍で、同校PTAは2021年からオンラインで実施。家族で課題を共有し、都合で見られない際も録画配信しており、保護者らにも好評で継続している。