花巻

「河東誉」醸造へ ひとめぼれ収穫 花巻・東和 猿舘酒店

日本酒「河東誉」に使用するひとめぼれを収穫する参加者

 花巻市東和町土沢の猿舘酒店(猿舘祐子店主)は、同町内で同店オリジナル日本酒「河東誉(かとうのほまれ)」に使用するひとめぼれを収穫した。猿舘店主のほか、地元住民も参加し、東和の銘酒の完成に期待を込めた。

 河東誉は戦時中まで同店で製造、販売されていた日本酒で、同店の猿舘祐子店主が中心となって2022年に復活プロジェクトを開始。酒米ではなく、うるち米を原料として使用。親交のあった酒蔵わしの尾(八幡平市)に醸造を依頼した。純米酒と限定の生酒を今年4月に販売開始し、ともに完売するなど人気を集めている。

 7日に行われた稲刈りには地元住民ら約10人が参加し、プロジェクトに賛同する同町の薄衣忠孝さんが所有する水田の一部分で行われた。参加者は秋晴れの下、鎌を使った昔ながらの方法で黄金色の稲穂を刈り取った。

 コメは減農薬で栽培しており、今季は栽培面積を拡大して400キロ以上を収穫した。薄衣さんは「減農薬で栽培したため、ヒエなどの雑草が多く発生したが、コメの出来は良い」と自信をのぞかせる。

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