猛暑にも気高く 中尊寺ハス開花 きょう「夏至」・平泉
21日は二十四節気の「夏至」。北半球では1年のうちで日の出から日没までの時間が最も長くなる。
20日の県南地方は高気圧に覆われて晴れ、朝から気温が上昇。最高気温は奥州市江刺32・0度、北上31・9度、一関31・6度(いずれも盛岡地方気象台調べ)の真夏日となった。
夏本番を思わせる暑さが続く中、平泉町平泉字倉町地内にある広さ約3アールの湿田で「中尊寺ハス」が例年より早く開花した。
同寺金色堂内に安置されている奥州藤原氏4代泰衡の首おけから見つかったハスの種子を800年ぶりによみがえらせたもので、地元第11区町内会が東日本大震災犠牲者の鎮魂と復興の象徴にしようと2017年に同寺から20株を譲り受け毎年花を咲かせている。
近年は猛暑の影響で成長が早まり、今年もすでに20輪近くが開花。ハスは早朝開いた花が昼に閉じるのを繰り返し4日で花びらを散らすのが特徴で、浄土世界をほうふつとさせる淡紅色の気高い姿が通勤、通学中の町民を楽しませている。
同気象台によると、21日の県内は高気圧に緩やかに覆われて晴れや曇りとなるが、気圧の谷の影響で雨や雷雨の所がある見込み。