一関・平泉

登山の魅力 五感で 八幡平訪れ教室 一関市民セ 霜紅大学

コバイケイソウなどの高山植物が見頃の八幡平トレッキングを楽しむ受講者

 一関市民センターの高齢者学級「霜紅大学」の低山トレッキング教室最終回は2日、岩手、秋田両県にまたがる八幡平(1613メートル)で開かれた。受講者15人が黒谷地湿原コースの約5キロを歩き、高山植物や眺望など登山の魅力に触れた。

 健康増進と仲間づくりを目的に全3回の日程で開催。初回の4月22日は一関市厳美町の真湯温泉周辺を散策し、第2回の5月28日は奥州、遠野、住田の3市町にまたがる物見山(871メートル)の頂を踏み、ステップアップしてきた。

 最終回は県環境アドバイザーの大友晃さんが講師を務め、黒谷地登山口から源太森(1595メートル)、八幡平の頂上を経て県境登山口までを案内。好天の下、岩手山や早池峰山、岩木山まで眺めることができ、足元はヒメシャクナゲやキヌガサソウ、コバイケイソウなどの花々で彩られていた。

 受講者はウグイスのさえずりに耳を傾け、「熊の泉」の冷水を味わい、オオシラビソから漂う甘い匂いを嗅ぎ、五感で自然を満喫。来シーズンの計画についても和気あいあいと話し合い、意欲を見せた。

 一関市花泉町の佐藤憲司さん(75)は「3回とも良かったが、八幡平は花がいっぱいで最高。いい気分になれるので、こんなトレッキングを続けていきたい」と話していた。

momottoメモ

▲【山歩録】74.スプリング・エフェメラル揺れる真湯園地
▲【山歩録】77.レンゲツツジしたたる種山高原
▲【山歩録】82.花めぐり源太森から八幡平へ

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