花巻

事業場で好事例収集 労基協花巻支部 安全衛生パトロール

生産ラインの安全衛生管理について説明を受けるパトロールの参加者

 岩手労働基準協会花巻支部(宮沢一郎支部長)は4日、2024年度第1回安全衛生パトロールを実施した。花巻市内の2事業場を訪問し、労働災害防止に向け安全衛生管理活動の工夫や好事例を収集した。

 パトロールは7月と12月の年2回行い、今回は全国安全衛生週間(1~7日)に合わせて実施。安全衛生管理活動が優良な事業場を訪問して工夫や好事例の情報を集め、同支部管内の会員事業場に周知することで労働災害の撲滅と安全衛生管理のレベルアップを図る。

 同支部と花巻労働基準監督署、管内の事業者が委員の安全衛生管理部会とプレス災害防止協議会から15人が参加。同市太田のみちのくコカ・コーラボトリング花巻工場、同市大迫町のSWS東日本大迫工場を訪ね、安全衛生管理体制やトップの安全衛生方針の表明と周知、活動を計画的・主体的に推進するシステムや活動内容、安全衛生教育などに理解を深めた。このうち清涼飲料水・ミネラルウオーターを製造するみちのくコカ・コーラボトリング花巻工場では、事故事例や現場での経験値を基に起こり得るリスクを想定して14のルールを設定した「ライフセービングルール」による安全意識の高揚や、全世界の工場で発生した労災のうち重篤な災害事例の共有と7日以内の全従業員への周知徹底、熱中症予防対策として塩飴の配布やいつでも飲料水を補給できる体制の整備など取り組みの説明を受けた。

 パトロールの参加者は「活動をマンネリ化させないための工夫はあるか」などと工夫や事例を聞き出し、和同産業取締役の山崎俊博さんは「学んだことを自社に持ち帰り、安全衛生管理活動に反映したい」と話していた。

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