収穫待つナスつややか きょう小暑【一関】
6日は二十四節気の「小暑」。暦の上ではこの頃から夏の暑さが本格化し、梅雨明けが近づくとされる。
5日の県南地方は気圧の谷や湿った空気の影響で朝夕曇りがちだったものの、日中は晴れて気温が上昇。最高気温は一関31.4度、奥州市江刺30.8度(いずれも盛岡地方気象台調べ)の真夏日となった。
夏本番を思わせる暑さが続く中、一関地方では夏野菜を代表するナスの収穫が最盛期を迎え、農家が連日出荷作業に追われている。
ハウスと露地合わせ約25アールで1100本を栽培する一関市花泉町老松のスッチャンファームでは4月末にハウスでの収穫作業を始め、12月ごろまで続ける予定。同地方は東北有数のナスの産地で、JAいわて平泉では今季の販売計画に前年度比11.0%増の2億5600万円を掲げるが、佐藤勧園主(49)は「肥料や燃料などの高騰でしわ寄せを受けているのは生産者。猛暑の影響もあり、優良な農産物を作り続けるためには価格転嫁が必要」と語る。
同気象台によると、6日の県内は引き続き気圧の谷や湿った空気の影響で曇りや晴れ。雨の降る所があり、午後は雷を伴う所がある見込み。