一関・平泉

来る年の多幸祈願 世嬉の一酒造 伝統の門松設置【一関】

酒の民俗文化博物館前に建てられる門の形をした門松。支柱の根元部分には縁起を担いで縄を七五三の数だけ巻き付けた=一関市田村町の世嬉の一酒造

 一関市田村町の世嬉の一酒造敷地内の酒の民俗文化博物館前に16日、同市厳美町に伝わる伝統の門松が建てられた。門の形で中をくぐることができるもので、2025年1月14日まで1カ月間飾られる。

 地域の伝統文化を絶やすことなく守っていこうと30年以上前から続けられており、作業は門松が伝わる同市厳美町の正月かざり伝承会の会員7人が担当。芯柱2本と横木1本を高さ約2・4メートル、幅約2・7メートルの大きさに組んだ後、松や竹、クリの若木を取り付け、最後にしめ縄を飾って仕上げる。

 芯柱を根元部分で支える支柱の割り木は縄を下から7、5、3の回数巻き付けて固定しているほか、松と竹は冬でも緑を絶やさない豊かさ、クリの木はやりくり上手になることを願うなど、いずれも縁起を担いでいる。

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