息子かたり固定電話狙う 北上で連続詐欺 各100万円被害
北上署は12日、北上市内に住む80代男性と70代女性が、同じ手口でそれぞれ現金100万円をだまし取られる特殊詐欺(オレオレ詐欺)被害が連続発生したと発表した。
同署によると、男性、女性とも11日に被害者の自宅固定電話に息子をかたる男から「携帯を修理している。今は借りた携帯で電話している」と連絡があり、男は被害者に電話番号を伝えた。
男は再度電話で「女性問題を抱えている。弁護士と示談に向けて動いている。いくらか出せないか」などと語り、現金を用意して駅へ向かうよう指示した。駅には弁護士のおいを名乗る男がおり、被害者から現金を受け取ってその場を立ち去ったという。
男性は別居の家族に相談して、女性は息子をかたる男と連絡が取れなくなったことで詐欺だと気づいた。
いずれも自宅固定電話にかかってきており、同署は留守番電話機能に設定し、相手を確認して電話に出ることなどを強調。「電話番号が変わった」と言われも、家族や近くの警察に確認、相談するよう注意喚起している。