阿部暁子さん(花巻出身)の作品「カフネ」も紹介 胆沢図書館 発表前、本屋大賞候補貸し出し【奥州】
奥州市胆沢南都田の市立胆沢図書館(佐藤弘美館長)で、企画展「本屋大賞2025」が開かれている。4月9日に予定されている大賞発表に先立ち、ノミネート作品上位10作と、過去の大賞受賞作をまとめて紹介し、約30冊を貸し出している。
本屋大賞は、全国の書店員が過去1年間に刊行された日本の小説の中から「面白かった」「薦めたい」「売りたい」と思った1冊に投票し、上位10作から2次投票で大賞を決める。今回は652人が投票し、上位10作が決まった。
上位10作には花巻市出身の作家阿部暁子さんの「カフネ」(講談社)も含まれており、県内の読書家らの間でも大賞発表に注目が集まっている。
同展を担当した読書指導員の小原綾音さんは「過去の大賞受賞作は今でも人気がある。エンタメ系の作品が多く、あまり読書をしていない人でも楽しめると思う」と話し、利用を呼び掛けている。
大賞発表後は、受賞を逃した9作の順位とともに、同展でも結果を伝えることにしている。展示終了日は未定。
開館時間は午前9時30分~午後7時。月曜・祝日休館。