産学官で担い手確保へ 北上 半導体人材育成施設開所
いわて産業振興センター(盛岡市、佐々木淳理事長)が、北上市村崎野の北部産業業務団地に整備を進めていた「いわて半導体関連人材育成施設」の開所式は26日、現地で行われた。装置のメンテナンスなどを担う専門人材の育成や、高等専門学校、大学の学生ら次世代人材の教育、若年層への魅力発信を柱に取り組む。産学官が連携し半導体製造装置のエンジニアを育成するのは全国初で、活用による業界発展が期待される。【13面に関連】
本県南部を中心に半導体関連産業の集積が進み、製造工場を支えるエンジニア育成が急務となる一方、立地企業技術者の高齢化や人材確保競争の激化などが課題となっている。
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momottoメモ
施設は同センターが中心となって運営し、県と同センターの職員に外部講師を含め10人程度のスタッフが常駐。エンジニア育成に向けては、初級者向けプログラムを半導体関連企業へ提供するほか、地場企業の新規参入や半導体関連企業の要望に基づいたプログラムによる研修、各社独自の研修が実施できる。5月下旬に研修を開始する予定。