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警察官の脱帽運用 交番や駐在所など 岩手県警、来月から

交番内における脱帽のイメージ。警察官の暑さによる健康被害を防ぎ、業務効率化につなげる

 平均気温が上昇し、猛暑日が増える中、県警は暑熱対策の一環で、6月1日から交番や駐在所内での勤務に限り、警察官が帽子を脱げるようにする。暑さによる健康被害を防ぎ、業務の効率化を高める。

 警察官等の服制に関する細則(警察庁訓令)の一部改正を受けた対応。県内の交番43カ所、駐在所151カ所、警備派出所1カ所に勤務する制服警察官が、執務室内で制帽や活動帽を着用せずに勤務することができるようになる。

 これまでも暑さ対策の一環で、県警では夏服の着用期間を延ばしているほか、小まめに水分を補給したり、暑さの厳しい時間帯の活動を可能な範囲で避けたり、飲み物を持ち運べるドリンクホルダーや冷却グッズの活用などを認めている。

 服装の規定では、執務室内ではこれまで原則として着帽が必須だったが、暑さにより警察官が熱中症を訴えるケースが全国で相次いだことから、警察庁が4月に服装の規定を改正。県警では熱中症を訴える報告はないものの、規定の改正に併せて検討を重ね、6月から運用を見直すことにした。

 県警本部警務課の及川徹次長は「警察官が働きやすい環境をつくりたい。だらしがない、気持ちが緩んでいるなどと誤解のないよう知ってほしい」と県民に理解を呼び掛けている。

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