筋無力症 理解して 総合花巻病院で啓発活動 友の会岩手支部
「重症筋無力症(MG)の日」の2日、花巻市御田屋町の総合花巻病院で、全国筋無力症友の会岩手支部きびだんごの会(小野寺廣子支部長)による啓発活動が行われた。支部員らが外来患者などに啓発用ポケットティッシュを配布し、病気への理解を呼び掛けた。
MGの日は、患者・家族で組織する全国組織の一般社団法人全国筋無力症友の会(京都市)が2023年に日本記念日協会に登録申請し制定。この病気は全身の筋肉の力が弱まる自己免疫疾患で、全国で約3万人、県内では約300人の患者がいるとされる。
同日は小野寺支部長が活動に協力している同病院の槍澤公明院長に花束を贈り感謝。その後、支部員と看護師合わせて8人が参加し、正面出入り口付近で「きょうは重症筋無力症の日です」などと呼び掛けながら、外来で訪れる患者らにティッシュを手渡した。
同支部によると、MGは国の指定難病で、物が二重に見える、まぶたが垂れて目を開きにくくなる、食べ物を飲み込みにくい、手足の力が入りにくいなどの症状がある。
疾患が外部からは分かりづらく、周りの人から「怠けている」と誤解されやすいといい、小野寺支部長は「早期に治療すれば普通に日常生活が送れるが、早期発見が難しい病気。何かおかしいと思った場合は早く神経内科の専門医を受診してほしい」と話している。
同日は中部保健所でも同様の活動を実施。合わせて500個のティッシュを配った。