北上・西和賀

SNS詐欺被害4600万円 北上署が注意喚起

 北上署は3日、同署管内の50代男性が約4600万円をだまし取られるSNS型ロマンス詐欺が発生したと発表した。県内では投資などをかたるSNS型詐欺の被害が後を絶たず、同署では注意喚起している。

 同署によると、4月上旬から5月下旬までの間、男性はフェイスブックで知り合った女性と通信アプリ「LINE(ライン)」で連絡を取り合っている際、「伯父のアドバイスを基に投資すれば、もうかることができる」などと投資の話を持ち掛けられた。

 伯父を名乗る者からラインで指示された個人名義の銀行口座に約50万円を振り込むと、利益分2万8000円が入金されたという。

 信じ込んだ男性は、複数の個人名義の口座に数百万円単位の振り込みを数回行った。その後、投資会社運営を名乗る者から「異常な利益を得ているため、アカウントを凍結した」などとラインで連絡があり、男性に凍結解除のために「検証金」を要求。男性は数百万円を複数回入金したが解除されなかったため、弁護士に相談して詐欺が発覚した。

 県警によると、県内のSNS型詐欺の認知件数は18件で、被害額は約1億2000万円(4月末現在)。同署管内では1件を認知し、被害額は三百数十万円となっていた。

 同署では「被害届を出さない人もおり、認知件数は氷山の一角にすぎない」とし、「SNS上で金銭を要求されたり、個人名義の口座に振り込みを指示されたりする場合は詐欺の可能性が極めて高い。怪しいと思ったらすぐ警察に相談してほしい」と訴える。

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