一関・平泉

児童の力作 橋名板に 堀切橋補修で 黄海小 千厩土木セ依頼【一関】

堀切橋の橋名板を揮毫した(左から)橋本李苑さん、伊東君、千葉さん、橋本輝晋君

 県南広域振興局千厩土木センター(中野仁志所長)は、一関市藤沢町黄海地内の黄海川に架かる県道東和薄衣線「堀切橋」の橋名板を、地元の市立黄海小学校(菊池知之校長、児童58人)の児童の揮毫(きごう)により製作した。6日には同校で、採用された児童4人に感謝状を贈った。

 同橋は1980年1月に整備され、長さ102・13メートル、幅は4・5メートル。老朽化のため2024年11月から補修工事が行われているが、既存の橋名板は交換する高欄と一体構造のため再利用できない。そのため、子どもたちにインフラ業務への興味・関心を持ってもらうきっかけにしようと、新たなを橋名板を製作することとし、同年12月に同校に揮毫を依頼した。

 例題に沿って児童が書いた作品の中から校内で審査し、橋本李苑さん(6年)の「昭和55年1月竣(しゅんこう)」、伊東悠真君(5年)の「堀切橋」、千葉悠紀菜さん(4年)の「黄海川」、橋本輝晋君(3年)の「ほっきりはし」が選ばれた。児童の字を基に縦15センチ、横40センチ、重さ4・5キロの青銅製の橋名板が仕上げられた。

 同校で行われた感謝状の贈呈と橋名板のお披露目式では中野所長が感謝状を手渡し、工事受注者の岩渕建設(同市藤沢町)が記念品として橋名板のレプリカを贈った。

 橋本李苑さんは「習字教室で何度も練習した。実際の橋に使われてうれしい」、伊東君は「毎日夜遅くまで練習を頑張った。家族も喜んでいた」、千葉さんは「橋ができたら家族で見に行きたい」、橋本輝晋君は「(橋名板は)格好よかった」と喜びを口にした。中野所長は「子どもたちの古里の思い出として覚えていてもらいたい」と願っていた。

 同橋は8月下旬から通行可能となる見通し。

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