消防庁長官賞輝く 半導体工場での行政研究 予防業務優良事例 2組織と共同受賞 北上地区消防組合
北上地区消防組合消防本部は、消防庁が実施した第9回予防業務優良事例表彰で消防庁長官賞を受賞した。四日市市消防本部(三重)、ひたちなか・東海広域事務組合消防本部(茨城)との共同受賞で、半導体工場での消防行政に関する3組織合同の研究会発足が評価された形。10日には関係者が北上市役所を訪問し、市民の安全と半導体産業発展へのさらなる貢献を誓った。
研究会は、近年需要が高まっている半導体産業の発展と予防行政の両立を目的に2024年3月に発足。半導体製造装置の国際規格と消防法とのギャップが問題となる中で、管轄区域に大規模な半導体工場を抱える3組合で情報交換、事例研究などに取り組んでいる。
半導体工場での規制の前例は少なく、危険物規制の指導にも時間がかかっていたが、他団体と事例を共有することで、審査時間の短縮、スムーズな操業開始につながっているという。選考委員からは▽地域の特性、近年の予防行政上の課題への配慮▽適切な現状分析に基づいた取り組み▽多様な主体との連携―などが評価された。
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