洪水被害防ぐ役割理解 吸川放水路見学 南小4年生【一関】
一関市立南小学校4年生は11日、同市萩荘字脇田郷にある吸川の放水路トンネルを見学した。児童たちは普段、立ち入ることのできないトンネル内に入り、規模感とともに水害から市街地を守る役割を学んだ。
社会科学習として毎年実施し、4年生66人が参加。脇田郷浄水場と同トンネルを見学した。
同トンネルは、一関地域を流れる吸川と新山川が増水した際、磐井川に放流するための人工水路で延長1199メートル、高さ8・4メートル、幅11・8メートル。管理する県南広域振興局一関土木センター職員は「戦後に発生したカスリン・アイオン台風のような洪水被害からまちを守るため、9年かけて1981年に完成した」と説明した。
児童はトンネル内で手をつないで幅を測ったほか、車のクラクションに加え自ら大声を出して反響音を確かめた。
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