古里の縄文遺跡 理解 学芸員が出土品解説【金ケ崎】
埋蔵文化財から地元の歴史を学ぼうと、金ケ崎町西根の西部地区生涯教育センター(千葉一所長)で12日、人生大学「聞いて触って 和光・高谷野原・千貫石の縄文遺跡」(同センター主催)が開かれた。地区内の高齢者を中心に約20人が聴講。西部地区は縄文時代に現在の中心市街地よりも栄えていたということを知り、聴講者は地元への愛着を深めた様子だった。
講師は町中央生涯教育センター文化財係の学芸員大畠佳菜子さん。西部地区は町内でも縄文遺跡が多くある地区といい、県や町が宿内川や黒沢川、潤沢川流域で行った主な発掘調査の成果を踏まえ、当時の集落の成り立ちや出土品などについて分かりやすく解説した。
地区内のうち和光には▽和光6区▽天ケ森▽橇引沢西▽同東―の四つの遺跡があり、このうち和光6区遺跡は奥羽山脈の山麓に営まれた縄文前期・中期の集落跡。1984年の県道改良工事、2003年の畜舎建設工事に伴って調査が行われた。
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