一関・平泉

命守る行動 実践 岩手・宮城内陸地震17年 児童ら防災意識高め 一関で訓練

大地震を想定したシェイクアウト訓練で机の下に入り、身を守る一関市立厳美小の3年生

 最大震度6強を観測した岩手・宮城内陸地震は、2008年6月14日の発生から14日で17年を迎えた。一関市では13日、地震発生時刻に合わせて市民が自らの身を守る行動を取る「いちのせきシェイクアウト(SO)訓練」や、県建設業協会一関支部主催の災害情報伝達訓練が行われ、参加者が防災意識を高めた。【14面に関連

 岩手・宮城内陸地震は奥州市衣川と宮城県栗原市で震度6強、一関市で震度5強を観測した。本県では奥州、一関両市で2人が死亡、37人が重軽傷を負い、住宅700棟余りが損壊したほか、同市厳美町の国道342号旧祭畤大橋が崩壊。崩落した土砂による河道閉塞(へいそく)などの災害も多発した。現在は旧祭畤大橋などが災害遺構として保存され、被害の大きさを伝えている。

 13日には地震の教訓を風化させず市民の防災力を向上させるために同市主催のSO訓練が行われ、地震発生時刻と同じ午前8時43分に市内で震度6弱の揺れが発生した想定で一関コミュニティFM「FMあすも」、屋外広報マスト、藤沢告知放送が訓練開始を告げた。

 震源地に近い同市厳美町の市立厳美小学校(鈴木有希校長、児童79人)では、全校児童が参加。3年生のクラスでは担任教諭が三つの安全行動(まず低く、頭を守り、動かない)を実践するよう指導し、FMあすもから地震発生の放送が流れると、児童は自分の机の下に素早く入り、静かに1分間待機した。その後ヘルメットを装着し、校舎外に避難した。

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