筋電義手 DCON7位 AI活用データ収集 技術面で高評価 一関高専学生チーム
一関市の一関工業高等専門学校の学生チーム「Innodroid(イノドロイド)」は、5月に東京都で開かれた第6回全国高専ディープラーニングコンテスト(DCON2025)の本選で7位となった。既製品よりはるかに健常な手に近い動きを目指し製作した筋電義手「Flex Fit」が技術面で高く評価された。成果を基に、他教育機関との共同研究や次回大会の出場準備を進める。
DCONは日本ディープラーニング協会などが主催。ディープラーニングなどの技術で社会課題の解決を図る作品と、そのビジネス性から付けられる企業評価額の高さで競う。今回は42高専から95チームがエントリー。最終的に10チームが本選に進出し、技術審査とビジネスプランのプレゼンテーションに臨んだ。
同チームは講師川合勇輔さんの研究室を中心とした9人。審査の結果、企業評価額は3000万円で、四つの企業賞を受賞。人工知能(AI)を活用し、手の動きを義手で再現するため学生を被験者として地道に集めたデータセットや、そのデータに基づきロボット工学を生かして義手を動かす技術などが評価のポイントとなった。
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