一関・平泉
市内で特殊詐欺被害 一関署が注意喚起
一関署は１９日、一関市内に住む３０代男性が約３５万円をだまし取られる特殊詐欺が発生したと発表した。
同署によると、５月３０日に男性のスマートフォンにＮＴＴを名乗る男から電話があった後、警視庁を名乗る男に代わり「あなたの名前を使い口座を作って詐欺をしている者を捕まえました。今すぐ事情聴取をさせてください」と言われたため、指示された無料通信アプリ「ＬＩＮＥ（ライン）」のＩＤを登録し、ビデオ通話でやりとりした。
被害男性は通話中に相手の男から逮捕状のような物を見せられ、「マネーロンダリングの資金洗浄の容疑もかかっています。その事実を調べるためにあなたの口座からお金を送金してほしい。協力しないなら留置場に入ってもらう」などと金銭を要求され、送金しなければ逮捕されてしまうと思い、約３５万円を指定された口座に送金した。
同署は、警察官がプラスから始まる国際電話番号や非通知番号、ＳＮＳを使用して連絡することや、警察官が捜査名目に金銭を要求することは絶対ないと指摘。電話やＳＮＳなどで金銭のやりとりの話が出たときは、詐欺を疑うよう注意喚起している。
