奥州・金ケ崎

水沢高 21年連続全国へ 俳句甲子園東北地区V 中澤さん最優秀句

全国大会出場を決めた水沢A

 第28回俳句甲子園(全国高校俳句選手権大会)の東北地区大会北上会場は21日、北上市本石町の日本現代詩歌文学館で開かれた。東北3県から4校5チームが出場し、俳句に対するディベートで競い合った結果、水沢Aが優勝し、全国切符を手にした。水沢の全国大会出場は21年連続21度目となる。

 俳句甲子園は実行委員会が主催。創作を通じた交流で高校生の豊かな人間性の育成につなげようと、正岡子規ら多くの俳人を生んだ松山市を会場に毎年開催されている。

 北上会場には、水沢A、同B、花巻北、小牛田農林(宮城)、弘前(青森)が出場した。A、Bの各ブロックに分かれて予選を実施し、「春の星」「遠足」「躑躅(つつじ)」の各題で事前に制作した俳句を披露。1試合3句でディベートで批評し合い、鑑賞力や制作力を競った。

 決勝は水沢Aと弘前が対戦。「寄居虫(やどかり)」の題で句を批評し合った結果、2勝した水沢Aが頂点に立った。最優秀句には水沢Aの中澤美賀さん(3年)の「春の星 こけしの首 回る音」が選ばれた。

 中澤さんは「選ばれてびっくりした。頭の中ですっと出てきた句で、自分の一番好きな句でもあるのでうれしい」と笑顔を見せた。

 全国大会は、松山市で8月23、24の両日に開かれる。全国大会に向けて、中澤さんは「全国出場連続記録のプレッシャーがあったので、優勝できてほっとしている。全国大会では優勝を目指して頑張りたい」と気合を入れ直した。

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