青紫しっとり鮮やか 舞川・あじさいまつり開幕【一関】

一関市舞川のみちのくあじさい園(伊藤達朗園主)で25日、恒例のみちのくあじさいまつりが開幕した。日本あじさい協会が日本一のあじさい園として認定する園内では天然品種のヤマアジサイを中心に見頃を迎えており、7月21日までのまつり期間中は多彩な種類が次々と咲き続ける中、人気の「あじさいの池」などのイベントも開かれる。
同園は、林業を営む伊藤園主(83)が所有する山林にアジサイで彩りを添えようと1983年から整備を続け、今では約15ヘクタールの広大な園内に400種、4万株以上が植えられている。
今季は少雨の影響から全国各地で湿度や雨を好むアジサイの生育が遅れているが、杉林に囲まれた同園は比較的湿度を保ちやすい環境でほぼ例年並みに開花。現在はヤマアジサイの一種「クロヒメ」が園内の休憩所付近を中心に咲き、散策路の両側を覆う青紫色の鮮やかな姿が来園者を魅了している。
秋田市から初めて訪れた須田聡さん(65)は「園内に見たことのない多くの種類のアジサイが咲いていて素晴らしい。西洋アジサイが見頃となる7月にもまた来てみたい」と語った。
園内のため池一面にアジサイの切り花を浮かべる「あじさいの池」は、来月4日に始まる予定。
開園時間は午前8時~午後5時(受け付けは同4時まで)。入園料は大人1000円、小中学生500円で幼児無料。あじさいの池開催期間中は、入園料が大人1500円となる。問い合わせは同園=0191(28)2349=へ。