賢治世界 幻想的に演出　来月からライトアップ　花巻・童話村

　花巻市高松の宮沢賢治童話村で、７月１９日から賢治の作品世界を虹色の光を放つオブジェなどで演出する「童話村の森ライトアップ２０２５」が開かれる。今年は３９日間の開催を計画。花巻の工芸品のライトアップや児童が手掛けたオブジェの展示、星空観察会、和紙ランプシェード制作体験など多彩な演出やイベントが楽しめる。入場無料。

　市と民間８団体で組織する賢治フェスティバル実行委員会が主催。今年は、１０月２６日までの毎週土日・祝日とお盆期間（８月９～１７日）に点灯する。

　芝生広場エリアはライトアップのシンボルになっている「どんぐりオブジェ」をはじめ、市内の小学生が「花と昆虫のせかい」をテーマに自由な発想で絵付けしたアクリル板をオブジェに仕上げて展示する。

　野外ステージでは、８月３０、３１の両日に多彩なゲストを迎えスペシャルトークや音楽、映像上映、１０月４日に地元高校生による朗読や伝統芸能「鹿踊（ししおどり）」の披露などを予定。期間中は軽食や飲み物を提供する屋台村を同時開催し、ライトアップを楽しみながら飲食できるスペースを設ける。

　このほか、８月２日に市内小学生を対象に和紙を使用したランプシェード制作体験を開催し、完成した作品を会場に展示予定。９月２７日と１０月１８日には賢治作品に登場する星座や星空を天体望遠鏡で観察する星空観察会を計画する。

　童話村内の「賢治の学校」（要入館料）と「賢治の教室」の開館時間、「森の店っこや」の営業時間はライトアップ終了時刻の３０分前まで延長する。

　点灯時間は７～８月が午後６時（９月は同５時、１０月は同４時）から同９時（１０月は同８時）まで。最終入場は終了時刻の３０分前。

　問い合わせは、市賢治まちづくり課内の実行委事務局＝０１９８（４１）３５９１＝へ。