平和、笑顔の未来願い 児童がメッセージ 世界遺産の日ちなみ・平泉
平泉町が主催する「平和の祈り」は27日、世界遺産「平泉の文化遺産」の構成資産となっている同町の毛越寺で開かれた。同町と近隣の小学生による合唱や世界平和へのメッセージ朗読などが行われ、町内外からの参列者が争いのない世界の実現や被災地の安寧を願った。
争いを収めて仏教文化を発展させた平泉の文化遺産の理念に基づき、2015年から世界遺産登録日の「平泉世界遺産の日」(29日)にちなんで開催している。今年は約250人が参列。本堂前に設けられた会場で町内8寺院の僧侶が練行と法要を営み、参列者も合掌、焼香した。
合唱曲は、同町ゆかりのシンセサイザーユニット姫神の星吉紀さんが作曲した「平泉讃歌」。町立平泉小学校4年生と長島小5、6年生、奥州市立衣里小6年生の計83人が声を合わせた。平和へのメッセージは、平泉ユネスコ協会文化財愛護少年団が12人で言葉をつないで朗読。「平和な世界、理不尽なことのない生活、笑顔あふれる未来を願いみんなで祈ろう」と呼び掛けた。
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