参加高校生募る 聞き書きたばさん 農業の名人らを取材【岩手】
束稲山麓地域農業遺産推進協議会(会長・青木幸保平泉町長)は、“日本農業遺産・束稲山麓地域”高校生による「第1回聞き書きたばさん」を開く。同町と一関、奥州両市にまたがる同地域の農業の名人らを取材し、一人語りの文章にまとめる。同地域が参加する「聞き書き甲子園」と併せ、地元の暮らしの知恵や技、魅力の継承に生かす。8月8日まで両市の高校から参加を募っている。
同地域は「束稲山麓地域の災害リスク分散型土地利用システム」が日本農業遺産に認定されている。地元の知恵の伝承や周知につなげようと、2025年度初めて同甲子園に参加する生徒の受け入れ地域となった。同甲子園は林業、水産業の名人が取材対象となるため、他分野にもスポットを当てようと独自に「聞き書きたばさん」を企画した。
参加生徒は9月に聞き書きの方法や同遺産について事前研修を受け、9~11月に同地域で農業(畜産、農産加工を含む)を20年以上営んできた人、地元の歴史に詳しい人らを取材する。取材は1人または2~3人のグループで行う。1校当たり3~5人の参加を見込む。
作品の提出期限は26年1月。成果発表は年度内に同協議会が開く同遺産地域活性化フォーラムで行う。表彰も予定している。
実施要項は県のホームページで確認できる。
