花巻
花巻に大江戸温泉物語 渡り温泉の土地、建物取得 １２月ごろオープン予定 県内初出店
全国で温泉旅館やホテルを経営する大江戸温泉物語ホテルズ＆リゾーツ（本社東京都、橋本啓太代表取締役社長）は、花巻市湯口字佐野の渡り温泉の土地と建物を取得した。改修工事を行い、１２月ごろに「大江戸温泉物語Ｐｒｅｍｉｕｍ岩手花巻」をオープンする予定。大江戸温泉物語グループの本県への出店は初めて。
物件は、ともに鉄筋コンクリート造りで地上６階、地下１階のホテルさつきと４階建ての別邸楓で、６月３０日に取得した。
敷地面積は３万２０９０平方メートル、延べ床面積は１万９９３６平方メートル。改修工事ではホテルさつきの露天風呂を新装し、客室など内装を一部リニューアルする。両方の建物を合わせ、客室は１０９室を確保する。
Ｐｒｅｍｉｕｍシリーズは、充実したバイキングや無料ドリンクサービス付きのプレミアムラウンジなどを備えており、ファミリー向けのキッズコーナーなども開設する予定。「岩手花巻」は同グループとして７０施設目、Ｐｒｅｍｉｕｍシリーズは２３施設目となり、同社では「宮沢賢治をはじめとする文豪たちが愛した温泉地としても有名で、豊かな自然に囲まれ、四季折々の美しい景色を眺めながら温泉を楽しめるのも魅力」とＰＲしている。
渡り温泉は１９９０年に別邸楓を建設して開業し、９６年にホテルさつきが営業を開始。県内外の宿泊客や入浴客に親しまれてきたが、新型コロナウイルスによる業績悪化などの影響で今年６月２９日に営業を終了した。
