イーハトーブの旅表現 劇団わらび座 賢治創造芸術公演【花巻】
劇団わらび座(秋田県仙北市)の宮沢賢治創造芸術公演「イーハトーブシアター『真昼の星めぐり』the Musical」は20日、花巻市若葉町の市文化会館で開かれた。観客約720人がステージシーンと連動して光るボールを抱いて鑑賞し、賢治作品の幻想的な世界に浸った。
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同公演は、賢治作品を題材とする演目を上演し、芸術文化の振興を図ることが目的。障害がある作家のアート作品を扱うヘラルボニー(本社盛岡市)とコラボした全国ツアーの初日公演として開催された。
幼なじみの高校生2人が不思議の国・イーハトーブにいざなわれ、「なくしてしまった大切なもの」を捜す旅に出る物語で、川底で暮らすカニの兄弟、黙々と杉の世話をする青年、裁判で争うどんぐりたち、山の神のような鹿たちなど、さまざまな住人の生きざまに触れる姿を描く。
同日は劇団員14人が出演。舞台では「やまなし」や「虔十公園林」「どんぐりと山猫」「鹿踊りのはじまり」「なめとこ山の熊」などの作品世界が登場し、生き生きとした演技や歌、ダンスが繰り広げられた。
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