襲撃と駆除 同じクマ 注意喚起を継続 北上市
北上市は28日、同市和賀町山口で11日に駆除されたクマが、4日に同地内で80代女性を襲って死亡させたクマと同一と特定したと発表した。
人身被害の現場から採取したクマの体毛と、駆除したクマの筋肉サンプルについて、岩手大農学部の山内貴義准教授が遺伝子解析を実施。DNAの型が一致したことから同一個体と断定した。
市内では和賀地区などで現在もクマの目撃情報が相次いでおり、市は人身被害発生を受けて設置した危機警戒本部を中心に引き続き注意喚起を図るとともに、関係機関と連携して警戒態勢を維持する。
同本部では「クマの出没は続いており、警戒を緩めたタイミングが一番危険。戸締まりの徹底や、外に食べ物を置かないこと、早朝や夜間の外出は複数人で行うことなどを心掛けてほしい」としている。