惨状見詰めたヒロシマの鐘 花巻・妙円寺 「核なき世界」静かに訴え 戦後80年
広島市に原爆が投下されてから6日で80年。花巻市愛宕町の妙円寺(林光太郎住職)には、爆心地近くの寺院で当時使われていたとされる梵鐘(ぼんしょう)が飾られている。終戦直後、被爆都市に鎮魂の音色を響かせた鐘は、歳月を経て、現代に「核なき世界」の実現を訴える。
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momottoメモ
「盆時期など、遠くから来る方々の関心を引いている。戦後80年が経過すると、実際に戦争を体験した人や記憶している人は減り、教科書や映画でしか知ることができない。こういう時代にこそ平和教育が大切だと感じる」と林住職(54)。安寧を祈る人たちの手から手へ渡った、さび色の鐘を優しく見詰める。