一関・平泉

掛け声勇壮に 伝統の時代絵巻 金沢大名行列 一関・花泉

金沢大名行列で勇壮な掛け声を上げながら宿場町の面影を残す街道を練り歩くやっこ衆

 一関市花泉町金沢で14日、藩政時代から270年近く続く金沢大名行列(実行委、金沢八幡神社主催)が行われ、宿場町の面影を残す街道で露払い、やっこ、鉄砲隊などに扮(ふん)した地区民総勢84人が伝統の時代絵巻を繰り広げた。

 13日から開かれた同神社例大祭の本まつりとなるもので、新町、仲町、本町を東西に通る主要地方道弥栄金成線約600メートル区間を歩行者天国にした会場で、神社の参道入り口を起点に行列が出発。ほら貝や太鼓の音が鳴り響く中、鋏(はさみ)箱や毛やり、弓などを携え「オートマカショー(お供は任せて)」などの掛け声を上げるやっこ衆を先頭に、野菜を載せた八百屋御膳、ご神体を納めたみこしなどが沿道に集まった見物客の中を約1時間練り歩いた。

 地区内の児童のうち4~6年生は陣笠をかぶり鉄砲を担ぐ子ども鉄砲隊、1~3年生は子どもみこしの担ぎ手として行列にそれぞれ参加した。鉄砲隊は今年が最後となる白鳥龍之介君(11)=市立花泉小学校6年=は「2回目だったので、鉄砲をしっかり持って参加することができた」と語った。

 行列に先立ち地元婦人団体協議会メンバー約100人による手踊りパレード、会場中央の広場では、軽トラックの荷台で果物や手作り菓子、手工芸品などを売る軽トラ市も催された。

 金沢大名行列は1757(宝暦7)年、地区内の内沢集落にあった八幡宮焼失に伴う遷宮の際、氏子らが大名行列の様式で行進したのが起源とされる。1978年に旧花泉町無形民俗文化財指定。

momottoメモ

「オートマカショー(お供は任せて)」などの掛け声を上げるやっこ衆を先頭に、野菜を載せた八百屋御膳、ご神体を納めたみこしなどが沿道に集まった見物客の中を約1時間練り歩いた。

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