24日から新連載小説 西條奈加・作 瀬知エリカ・画
大沢在昌さんの長編小説「柩(ひつぎ)の狩人」は23日で終了し、24日から西條奈加さんによる新連載小説「婿どの迷々坂」が始まります。江戸の仕出屋に婿入りした鈴之助が、店の料理と人のよさで問題を解決していく人情味あふれる物語です。ご期待ください。
本作を書く上で、もっとも頭を悩ませるのが料理の献立である。先日、その参考になればと、江戸時代の料理をもとにした懐石料理をいただきました。食材も味付けも見た目も、非常にシンプルながら、滋味深さと趣が感じられ、印象に残る味わいでした。小説においても、こんな一皿を読者に提供できればと、願ってやみません。
西條奈加(さいじょう・なか)1964年北海道生まれ。2005年『金春屋ゴメス』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。12年『涅槃(ねはん)の雪』で中山義秀文学賞、15年『まるまるの毬(いが)』で吉川英治文学新人賞、21年『心淋(うらさび)し川』で直木賞を受賞。近著に『婿どの相逢席(あいあいぜき)』『姥玉(うばたま)みっつ』『バタン漂流記』などがある。
瀬知エリカ(せち・えりか)1975年福岡県生まれ。国際墨画会師範。2014年一般公募の部で準朝日広告賞を受賞。書籍の装画、雑誌の挿画、WEBや広告、歴史漫画などを制作している。
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