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柱装飾に林野火災被災木 JR盛岡駅 改良工事で活用 大船渡復興支援

大船渡市林野火災の被災木を使用した柱装飾のイメージ(JR盛岡支社提供)

 JR東日本盛岡支社は、2025年春に発生した大船渡市林野火災で生じた被災木を、JR盛岡駅の柱の装飾材として使用する。現在進めている盛岡駅改良工事の一環で、被災木の活用により災害からの復興を支援するとともに、木のぬくもりが感じられる駅空間を利用客に届ける。

 装飾するのは、盛岡駅2階の北コンコースにある柱5本。スギとアカマツの被災木と県産材を使い、銘板を取り付けて被災木を活用していることを駅利用者に知らせる。

 被災木の選定はこれからだが、上部の焼けていない部分を使用。駅改良工事の工程に合わせ、26年度中の完成を予定している。

 被災木の活用について同支社の大森健史支社長は、22日の定例記者会見で「スピード感を持って被災地域経済の活性化に貢献したいと考えた。地域に寄り添い、復興に貢献できれば」と話した。

 同支社は8日、県産材を積極的に利用し、森林資源の循環利用や地球温暖化防止、循環型社会の形成に貢献する県の「木づかい宣言」事業者に登録。JR東日本グループでは「ゼロカーボン・チャレンジ2050」達成に向けて、さまざまな環境保全技術を駅に取り入れる「エコステ」に取り組んでいる。

momottoメモ

被災木の選定はこれからだが、上部の焼けていない部分を使用。駅改良工事の工程に合わせ、26年度中の完成を予定している。

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