県内外

寒さとともに際立つ甘み 一関・おいまつ柿作り

幾重にもつるされ、寒風に約1カ月間さらすことで甘みと色艶を増す「おいまつ柿」=一関市花泉町老松

 13日の県南地方は前線や気圧の谷の影響で午後から曇りや雨となり、朝方は高気圧に緩やかに覆われ冷え込んだ。盛岡地方気象台によると、最低気温は花巻氷点下3・4度、江刺同2・8度、北上同1・3度、一関同0・4度と、北上と一関は今季初の冬日となった。

 寒さが色濃くなる中、一関市花泉町老松では特産の「おいまつ柿」作りが最盛期。幾重にもつるされた干し柿が寒風にさらされ、日に日に甘みを増している。

 おいまつ柿は、皮をむいた渋柿を硫黄薫蒸(くんじょう)してから干す独特の製法で、鮮やかな色艶ととろけるような食感になるのが特徴。地元住民有志による老松柿生産組合「おいまつ柿援隊」(小野寺義成組合長)は7日から13日までの1週間、前年より2000個多い1万個以上の柿の皮をむき、作業場前の干し場につるした。

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