北上・西和賀

実験通じ、科学身近に 黒沢尻工高 飯豊中で出前授業【北上】

飯豊中生徒が楽しく実験した黒沢尻工高の出前授業

 北上市村崎野の県立黒沢尻工業高校の出前授業は27日、同市村崎野の飯豊中学校で行われた。黒工3年生と専攻科の学生が、実験などを通じて高校の授業内容や黒工の魅力を飯豊中3年生に伝えた。

 黒工の機械、電気、電子、電子機械、土木、材料技術の各科の生徒と専攻科学生約50人が飯豊中を訪れた。生徒らは実験装置を持参し、水質実験や発電の仕組み、電子制御など各学科の実験内容を説明。飯豊中生徒は、三つの学科を選択して授業に臨んだ。

 このうち機械科生徒6人は、授業やクラブ活動など高校生活の様子、実習機械の種類、取得可能な資格などを解説。今回の授業では自動車などのエンジンに関係した噴霧と圧縮燃焼の実験を行った。

 噴霧実験では、ストローで燃料に見立てた水を吹き液体を霧状に噴出させる仕組み、圧縮燃焼実験ではガソリンが2、3滴入った容器に紙コップを重ねて圧縮し、着火させて紙コップを飛び出させた。紙コップを飛ばす力が動力源で、中学生たちは紙コップが30センチほど上がると「すごい」などと驚いていた。

 飯豊中の岩渕鈴君は「授業の説明は理解できた。紙コップが飛び出し、実験は楽しかった」と話していた。指導した黒工生の畠山勇太君(機械科)は「学校では大きな機械を使い、ものづくりに一番つながっている。実験を通じて機械科を理解してもらえれば」と授業の成果を期待した。

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