一関・平泉

地域活性化の拠点に 「一BA」オープン シェアオフィス、観光情報発信【一関】

餅まきなどでオープンを祝ったJR一ノ関駅前の地域活性化拠点「一BA」

 一関市内の若手経営者らで組織する一関平泉イン・アウトバウンド推進協議会(松本数馬代表理事)は1日、JR一ノ関駅前に地域活性化拠点「一BA(いちば)」=同市上大槻街=をオープンさせた。起業家のためのシェアオフィスとなるコワーキングスペースの運営や観光情報の発信などさまざまな事業を展開し、交流人口の拡大や地域経済の活性化を目指していく。

 オープニングセレモニーが同所で行われ、松本代表理事が同協議会設立に至る経緯や一BAのコンセプトなどを説明。関係者によるテープカットや餅まきなどが行われ、待望のオープンを盛大に祝った。

 同協議会は一関、平泉両市町で観光事業を推進し、観光客の誘致、地域産業の発展などを目指して、地元企業の若手経営者らが参加し4月に発足。一ノ関駅前の空き店舗を活動の拠点とすることとし、準備を進めてきた。

 名称の一BAには、一関の「一」と、コワーキングスペースを活用した人が集まる「場」、旅行者が最初に集まる「場」などの意味が込められている。約80平方メートルの同所では、コワーキングスペース「Co-ba Ichinoseki」を設け、同協議会オリジナルの物産品を販売するディスプレースペースと観光案内所を設置。イベントやワークショップ、セミナーの会場としても利用し、2階部分は民泊なども想定する。

 農林水産省の「食と農の景勝地」に一関市・平泉町が認定されたことに伴う関連の事業を受託するほか、「農泊」の運営窓口として平泉一関農泊推進協議会の事務局を担い、観光地域づくりのかじ取り役を担うDMOの候補法人としての準備も進める。

 一BAのフレンドリー会員も募集する。会費は年間1万円で、会員には一BAでのワークショップへの無料参加、割引のほか、イベント利用の優先予約などの特典が設けられる。松本代表理事は「地域活性化の取り組みを横につなげていきながら、いろいろな人に関わってもらって新しいものをつくっていきたい」と語っている。

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