奥州・金ケ崎

連獅子 迫力満点 水沢・田んぼアート【奥州】

「連獅子」がくっきりと浮かび上がっている奥州市水沢区の田んぼアート

 奥州市水沢区佐倉河地内の水田に描かれた「田んぼアート」が見頃を迎えた。事業10周年の今年は歌舞伎の八代目中村芝翫さんと息子3人の「連獅子」をデザイン。田植えから6週間が経過し、くっきりと図柄が浮かび上がり市民らを楽しませている。

 食育の推進や農業への理解を深めてもらおうと、田んぼアート実行委員会(森岡誠会長)が2008年に始めた。10周年を盛り上げようと画策していたところ、森岡会長が知人を介して芝翫さんとの面会を実現。デザイン採用に快諾を得た。

 デザインは、芝翫さんと長男の四代目中村橋之助さん、次男の三代目中村福之助さん、三男の四代目中村歌之助さんによる「祝勢揃壽連獅子(せいぞろいことぶきれんじし)」の決めポーズ。図柄の位置を決めるピン打ち作業を経て5月末に田植えを行い、30アールの区画に数種類の稲を使用して描いた。

 稲は順調に生育し、1カ月半ほどで鮮やかなアートが出現。水田近くに立つ高さ20メートルの「巣伏の櫓(やぐら)」から一望でき、訪れた市民は「迫力満点」「中村さん親子が格好良い」などと眼前に広がる巨大な芸術作品にため息を漏らしていた。

 今年はアニメのキャラクター「コキンちゃん」(10アール)も描かれ、こちらも見頃となった。

 実行委事務局の三宅信雄さんは「稲が順調に育ち、迫力ある連獅子が出現した。8月いっぱいまで楽しめるのでぜひ観賞してほしい」と話している。

 

特徴描かれ「感激」 芝翫さん親子が観賞

 歌舞伎俳優の中村芝翫さんと長男の橋之助さん、次男の福之助さんは10日、モデルになった奥州市水沢区の田んぼアートを観賞した。芝翫さんは「親子の特徴を描いてくれて感激している。襲名披露公演の最中なので励みになる」と喜んだ。

 見頃を迎えたのに合わせ実行委が招待。3人は9日に北上市文化交流センターさくらホールで襲名披露公演を行い、その足で訪れた。

 3人は巣伏の櫓から田んぼアートを観賞。芝翫さんは、主役を演じた1997年のNHK大河ドラマ「毛利元就」での江刺ロケの思い出に触れながら「お世話になった当地へ親子4人の襲名披露の報告に来たという感じがする。迫力あるアートを見ることができ、呼んでいただき大変うれしい」と感謝した。橋之助さんは「(アート中央の)私は家族の中で頭が大きいので特徴を捉えて描いてくれた」と語り、周囲の笑いを誘った。

 同日は芝翫さんらの来訪を聞き付けた市内外のファンが多数来場。実行委の森岡会長が芝翫さん親子に田んぼアートの写真を贈ったほか、ドレミ保育園の園児18人が遊戯を披露して歓迎の気持ちを伝えた。

momottoメモ

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