一関・平泉

本寺中神楽 継承へ 卒業生有志 閉校控え活動開始【一関】

本寺中の鶏舞を残そうと活動を始めた「本寺中学校卒業生による鶏舞を愛する会」代表の佐藤さん

 2017年度で閉校する一関市厳美町の本寺中学校に伝わる鶏舞「本寺中学校神楽」を残そうと、卒業生が動きだした。有志で結成した「本寺中学校卒業生による鶏舞を愛する会」は、神楽道具を修理するワークショップや演舞の催しを企画。約30年間踊り継がれてきた神楽を続けられる環境を整えながら、閉校後の地域住民のさらなる交流につなげていく。

 本寺中学校神楽は、学区内の本寺、瑞山、小猪岡の3団体の鶏舞を合わせて1989年度から全校生徒が独自の鶏舞に取り組んでいる。学校行事や地域の催しなどで披露しながら、地域の芸能として守り伝えてきた。

 2002年度卒業生で派遣社員の佐藤ひろのさん(31)=同市銅谷町=は、母校が厳美中に統合することを知り「中学校がなくなっても、好きな神楽を踊り続けたい」として、卒業後も神楽の練習に訪れていた男女5人と「愛する会」を7月に立ち上げた。

 受け継いできた人たちの思いを大切にし、閉校後も神楽を踊り続けることを見据えて「ストーリーとアーカイブプロジェクト」と銘打ち、市内の有志でつくるカグラ・メグル実行委員会(二宮彩乃代表)の協力を得て活動を始めた。

 22日には初の催しとして、長年使われてきた神楽の道具を修理するワークショップを本寺中体育館で開催。8月の一関夏まつりに合わせて錦町水天宮通りで開かれる「錦町フェス」では、メンバーらが鶏舞を披露し、多くの人に本寺中学校神楽の魅力をアピールする。地域に根付いた鶏舞の継承に向けて在校生や卒業生、住民が一丸となって取り組む様子を映像でも記録するという。

 佐藤さんらは、本寺地区内の商店などに出向いて活動を周知しているほか、骨寺村荘園交流館(若神子亭)など地区内3カ所に募金箱を設置し、活動への協力も呼び掛けている。

 佐藤さんは「本寺中の鶏舞が好きなので、閉校後も踊り続けたい。地域交流の拠点の学校がなくなるという理由で、踊る機会がなくなるのは寂しい」と語り、「プロジェクトを進め、来年度以降の活動をスムーズにしたい」と意気込んでいる。

 活動に関する詳しい情報は、インターネット交流サイト(SNS)のフェイスブック「本寺中学校卒業生による鶏舞を愛する会」で見ることができる。

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