未来託し清き一票 市選管の投票箱、記載台 生徒会役員選に借用 花巻東高
花巻市松園町の花巻東高校(小田島順造校長、生徒664人)は13日、市選管から借用した投票箱と記載台を活用して生徒会役員選挙を行った。選挙で実際に用いる箱への投票に、生徒は緊張した面持ちで「清き一票」を投じた。
生徒に対する同校の選挙啓発活動の一環で、生徒会の役員選に投票箱と記載台を借用して活用するのは初めて。
同校体育館に投票箱3箱と記載台6台を設置。投票を前に、会長、副会長、総務など役員に立候補した12人がステージから「1年後に生徒、先生から認められるよう努力する」「よりよい学校生活を送れる生徒会を目指す」などと演説し、全校生徒に呼び掛けた。
受け付けを済ませた生徒たちは、候補者名が記された投票券に記載台で信任、不信任の印を書き入れ、投票箱に票を投じた。
平賀ことなさん(3年)は「本物の箱への投票で緊張感があった」と投票を終えほっとした表情。「選挙では自分の投票が立候補者の当落を左右することになる。10月には18歳になるので、選挙では責任感を持って投票したい」と気を引き締めた。
選挙管理委員会の顧問を務める松本旬平教諭は「投票所の雰囲気を感じてほしかった。来年度以降も借用して実施したい」と話していた。